ご挨拶

代表メッセージ

一般の方はもちろん、建築業者でさえ「高断熱」「高気密」「遮熱」「計画換気」「蓄熱式床暖房」という言葉が住宅に関連する言葉だとはほとんど認知されていなかった1980年代から、ウェルダンではそれらを重視し「居住性」の質の向上にこだわり続けてまいりました。昨今では、「高断熱」という言葉は、一般の方でも当たり前に知る言葉となりましたが、一方の「高気密性」を表すＣ値の規定や基準は、2009年には省エネ法の改定に伴い削除されました。また「計画換気」は法律の改正により義務化されて久しくなります。それは大変喜ばしいことではありますが、まだまだ言葉が独り歩きをしていると感じています。

本来、住宅の高断熱高気密化、そして計画換気の義務化というのは、住宅の居住性能を上げ、冷暖房コストが削減され、結露防止による建物の経年劣化の防止を目的としています。ところが、断熱技術や気密性の向上には大変な手間がかかる上、大量生産では職人の質の維持も困難です。
そのため、全館空調のような巨大なエアコン機器に頼って強制的に温度調節を行うといった住宅が増え、昔の家よりもかえってエアコン能力を必要とする、といった皮肉な現象が実際に起こっています。

真の快適住宅は、日本ではまだまだ発展途上の段階なのだと思います。技術というものは、一朝一夕に進化することはありません。40年に渡る、時には一見無意味とも思えるような、小さな小さな進歩と努力を、職人と共に試行錯誤しながら積み重ねてきた結果が、今のウェルダンの提案する快適住宅に結びついています。真に快適な家を提案できるという自負と、それを広めていく責務とが今、ウェルダンには課されていると考えています。私たちウェルダンのスタッフ、そして職人一同が家づくりをしていて一番嬉しいのは、建て主様が満足し、喜ぶ姿です。これから先も。決して量を追求するのでなく、質を追及していきたいと考えています。レストランで例えるなら、全国展開のチェーン店ではなく、質の高い料理を提供する唯一の店でありたいのです。

これからも一歩一歩着実に技術の向上を積み重ね、本当の意味で”快適”な住宅にお住まい頂けるように努力してまいります。