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スウェーデン紀行

スウェーデン紀行 エリートフェンスターの工場(その1)

スウェーデンのVETLANDA(ヴェトランダ)という都市に、
木製トリプルサッシメーカー「エリート・フェンスター」社の
工場があります。


この「エリート・フェンスター」社の窓は、ヨーロッパ全域での
シェアが実に50%もある巨大なメーカーです。
木製で、一部集合住宅用のサッシを除けば、基本はトリプルガラス
の仕様となっています。

この工場だけで1週間に13000個、年間では25万個を
製造しています。

工場内はとてつもなく広いんですが、人間自体はかなり少なく
閑散とした感じです。
男女平等の国で、夫婦共働きが基本なので、工場の作業現場でも
多くの女性を目にします。
残業は無いし、子育ての支援体制もきっちりしているから可能になるの
でしょう。

オートメション化が進んでおり、工場内の資材の運搬もロボットが
行っているのに正直びっくりしました。
でも、品質のチェックはやはり機械に頼らず人間の「目視」が基本です。

下の写真は、白く塗装された部品が流れてくるのをじぃっと眺めてチェック
している風景です。


「じぃっと見ていて眠くなったり、見落としあったりしないんですか?」の
問いに、「そうなるので、短い時間で違う担当者にどんどんと代わっていく」
とのことでした。そりゃそうですよね。

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スウェーデンの住宅・・・暖房設備

スウェーデンの首都、ストックホルム。
中心部には一戸建ての住宅はほとんど存在せず、ほとんどの市民は
中高層の集合住宅(日本でいうマンション)で暮らしています。

そんな中、少々車で郊外に行くとやっと一戸建てを目にすることが
できます。
そんな中の1軒、日本風に言えば「建売住宅」の実例です。


「建売住宅」といっても、しばらくはモデルハウスとして見学者に見せ、
ある程度経ったら売ってしまう、というものなので立派な造りの家です。

1階は、ウェルダンと同じ方式で、土間床に全面が蓄熱式温水床暖房となっています。

やっぱり暖房は床暖房に限りますよね。
ちなみに2階は、足元に温水パネルヒーターを設置していました。

日本では関東など温暖地では、エアコン暖房を頭よりも高い位置に設置し、
温風を下に向かって吹いたりしますが、北欧や日本でも寒冷地域では
足元に暖房を置くのが基本です。
暖かい空気は上に上がろうとするからなんですね。

皆さんも、本格的床暖房の体験をしに寒い今の時期にこそ
ぜひウェルダンのモデルハウスで体験してみて下さいね。
エアコン暖房とは全く異次元の快適さに、きっとすることと思います。

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コペンハーゲン アンデルセンの愛した街



スウェーデンのお隣の国のデンマーク
その首都であるコペンハーゲン市の中に
「NYHAVN(ニューハウン)」という地区があります。

運河に面して、色とりどりの建物がびっしりと並んでいます。
(上の写真にマウスポインタを持っていくとカラー写真になります)

日本の都心部で、建物がごくごく接近して建てられている光景は
見慣れたものですが、「接近」しているのではなく完全に
「密着」しています。

でも真ん中の人が建替えする場合、どうするんでしょうかね?

このコペンハーゲンを、そしてこのニューハウンをこよなく
愛した人の中に、童話作家のアンデルセンさんがいます。

運河の両側の景色をどちらも見たくて、右岸と左岸とで引越しを
繰り返したそうなんです。

なんかそんなアンデルセンさんの気持ちもよく分かる、
とっても素敵な街です。

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ノーベル賞と晩餐会

昨日、スウェーデンはストックホルムにて
ノーベル賞の授賞式が行われ、物理学賞の益川氏、小林氏、
化学賞の下村氏の3名の方々などが、めでたく受賞をされました。
本当に素晴らしいことですよね。

スウェーデンの正式名称(日本語の)は「スウェーデン王国」なので、
カール16世グスタフさんという王様がいらっしゃいます。
ノーベル賞の受賞メダルは、この国王自身から手渡される、
とっても受賞者の方にとって緊張する式典だと思います。
まあその緊張感は私には一生味わうことはできないですが・・・

そしてその授賞式に引き続き、晩餐会がストックホルム市庁舎の
「青の間」という大ホールで行われます。



写真は2階からホールを見渡したもので、右に階下への階段がゆるやかに
下っています。
受賞される方とそのパートナーとが、この階段を下りながら登場します。
またものすごい数の給仕さんが、それこそ列に連なって2階から階下へ
料理を運んでいくのにもこの階段が使われます。

ところでこの階段、なかなか設計の工夫がこらしてあるんです。

食事などを運ぶ給仕の人々が料理のお盆を持ったまま
足元を見なくても下りられるようにと、
反対側の遠くの壁に目標のようなものがあって、
それをまっすぐに見ながら下りていくと
ころばないそうなんです。

で、実際に私が足元を見ないで下りてみての感想は・・・

「やっぱり下を見なければ絶対コケそう・・・」
きっと慣れた方ならできるのでしょうか。

でもこの階段を作った人の考えが、こうして語り継がれているんだから
立派なものだなと、妙に感心したもんです。
考えに考え、こだわったものは、必ずずっと評価され続けるんだろうな、と。

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スウェーデンの建築家 グンナー・アスプルンド


スウェーデンの首都、ストックホルム市内にある
「ストックホルム市立図書館」の外観です。

設計は、スウェーデンの有名な建築家の
「エリック・グンナー・アスプルンド」さんです。


外観を眺めてみても、一見するとそれほど特徴らしきものが
見えないないのですが、中に入ってみると圧巻です。

中央の円形に見えているところが図書館の開架式書棚なんですが
1階から3階まで、ぐるっと360度円形に本が並べられて
いるんです。もちろん廊下もグルッと廻っています。
↓こんな感じ↓


なんか、ウッディーな暗い本棚に本がぎっしり置かれ、
それらが全方位からぐるりと取り囲んでいる荘厳な雰囲気。

その一方で、円形の中央上部から優しい日が降り注いでいて
まるで小宇宙の中にでも紛れ込んだような、独特の空間が演出されています。

シンプルな造りではありますが、空間を作り出す「力」が
みなぎっている建物です。
正直、かなり感動しました。
ストックホルムに観光にいかれた時には、ぜひぜひ寄ってみて下さいね。

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北欧の断熱玄関ドア

ウェルダンでけっこう頻繁に使用している防音断熱玄関ドアの
「SWEDOOR(スウェドア)」の工場全景です。


(バスの社内から撮ったので若干ぶれてます)

ASTORP(オストープ)という街に構えた、75000㎡の広大な
敷地でした。
創業は1902年で、その後2000年にデンマークの巨大な企業グループである
「VEST-WOOD」グループが買収し、その一員となりました。

なんか「買収された」と聞くと日本だとイメージ悪いですが、
あちらはM&Aによる企業買収は普通に行われていて
優良企業はどんどん買収されていくんだそうです。

さてその玄関ドアですが、重さは80キロを超え、「重厚」の一言。
ドアを閉めた時の「ズシン」という腹の中を揺らすような音と、
耳の鼓膜に気圧の変動を感じるとこなんか、たまらなく好きです。

「スウェドア」の供給地域は、北欧が40%、ドイツが38%なのに対し
日本へはわずか2%なんだそうです。

↑出荷を待つドア・ドア・ドア・・・↑

もっともっと日本に輸出したいのだそうですが、まだまだそれほど
一般には知られていないんですが、いいものはやっぱいいですよ。
ほんとうに微力ながら我々も応援したいなと思います。
応援したいものです。

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スウェーデンのホームセンター・IKEA(イケア)

2006年に、スウェーデンの巨大ホームセンターのIKEA(イケア)が
日本に初上陸しましたのは記憶に新しいですよね。
ところで、この写真は本場スウェーデンのイケアの店内です。
イケア(2)

これは断熱玄関ドアの「スウェドア」が壁の遥か上の方に
ズラッと並んでいる様子です。
結構壮観な眺めですよね。

こんなものまでホームセンターで売ってるのにビックリですし、
そもそもどうやって下に下ろして、どうやって家に持って帰る
んだろう? なんてあれこれと想像してしまいました。
確かに買物カートはものすごく巨大で、畳2畳分ぐらいありましたね。

イケア(1)

またこの写真はバスタブや便器がこれまた壁にズラッと陳列されている
様子です。

スウェーデンの人の多くは、ちょっとしたリフォーム(日本人からみたら
かなり大きなリフォームですが・・・)は自分でするし、
外壁の塗装も近所の人の助けを借りたりしながらやっています。

だからこうしたドアやバスタブまでが普通に置いてあるんですね。

日本では、車は割りとこまめにワックスをかけたりしてメンテナンスする
にもかかわらず、住宅にはあまり手を掛けたりメンテナンスをする人は
少ないですよね。

なんか手を掛ければ掛けるほど、建物への愛着がますますわくような気が
します。

皆さんもそろそろ大掃除の時期が近い今、まだまだ寒さ本番になる前の
今、何か家が喜ぶお手入れをしてみませんか?

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スウェーデン紀行(その2) ストックホルム市庁舎

ストックホルム市庁舎

これはスウェーデンの首都、ストックホルム市の市庁舎です。
建築家ラグナル・エストベリの設計により1923年に完成しました。

高い塔の高さは、なんと106メートルもあります。
お隣の国のデンマークの首都、コペンハーゲンの市庁舎が105メートルで
これに対抗して1メートル高く建築されたんだそうです。

かつてはデンマークに支配され、宿敵同士であった歴史を持つ国どうしの
ささやかなライバル心なんでしょうか。
もちろん今は自由に行き来できる親密な関係(だろうと思います)で、
普通に買い物なんかで国境をまたぐ人も当たり前にいます。

このストックホルム市庁舎、ある意味世界で最も有名な「市役所」なんですが、
ご存知でした?
実はかの「ノーベル賞」授賞式晩餐会と舞踏会が開催される場所なんですよね。

今年は4名という日本人(1名はアメリカ国籍)の受賞が決まりましたが
ノーベルさんの命日である12月10日に、ここで行われます。
(日本人は舞踏会などなれていない方がほとんどで、皆さん苦労されるそうです)

なんとなく、スウェーデンの人って生真面目で、アカデミックな雰囲気が
する方が多いような気がするんですが、まさしくそんなお国だから
ノーベルさんという偉大な人を生み出し、またその遺志を尊重して
ずっと賞を守り続ける、そしてその晩餐会を催す市庁舎は壮大なくせに
決して派手ではない、っていう建築物で行われる、
なんとなく共通した風土があるように感じました。
そこがなんかスウェーデンのいいとこ、なんですよねぇ。

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スウェーデン紀行(その1)

スウェーデンでの住宅や建築資材の視察旅行の徒然日記

スウェドアの工場

この写真はスウェーデンの誇る断熱玄関ドアの「スウェドア」の製造工場です。
膨大な量の玄関ドアが、スウェーデン国内はもとより世界中に輸出されています。
写真のように白く塗装がされているものが大半なんですが、この倉庫の一部に
木(チーク)の風合いを残したドアのかたまりが・・・
スウェドア(チーク)
これは主に日本とイギリスへと輸出されるそうなんです。

聞くところによると、日本人とイギリス人は、木のウッディーな感じに
高い価値を見出すのに対し、その他ヨーロッパ人は、お手入れが少なくて
すむ塗装済(ホワイト)の方が好まれるとのこと。

お国が違えば考え方も大きく異なるのは当たり前ですけどね。
ではウェルダンで「スウェドア」がウッディーとホワイトどちらが多く選ばれるか
といえば、やはり7対3位でウッディーな方が多いですね。
ウッディーな方は、3ヶ月に1度程度は専用のオイル塗付が必要なんですけどね。
まあそれほど大変なわけではないので、ニヤニヤ高級玄関ドアを磨くのも
楽しいかと思います。

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