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Vol.1 結露を防ぐには

冬の朝、窓ガラスが曇ったり水滴がつくのが結露です。浴室の壁や天井に水滴がつくのも結露です。このとき壁体内部でも同様に結露が発生しています。いわゆる内部結露です。結露はカビやダニを繁殖させるだけでなく、土台を腐らせるので絶対に防がなければなりません。第一、結露が発生する家は清潔ではありません。結露の正体は水です。水を温めると蒸発して水蒸気となり、水蒸気を冷やすと元の水に戻ります。だから夕方暖めた部屋を朝方に冷やせば結露が発生するのです。アルミサッシは熱伝導率が高いので真っ先に結露が発生します。

暖かい空気は大量の水蒸気を含むことができますが、冷たい空気は少量の水蒸気しか含むことができません。だから湿った暖かい空気を冷やすと結露現象が起こるのです。このときの温度を露点温度と呼びます。湿度が高ければ露点温度は高くなり、結露が発生しやすくなります。反対に湿度が低ければ露点温度は低くなり、結露は発生しにくくなります。また暖かい部屋と寒い部屋とがあれば寒い部屋で結露は発生します。押入れの中やタンスの裏側で結露やカビが発生するのは熱不足が原因です。

室内の温度と湿度を一定に保てば結露現象は起こりません。つまり家の断熱性を高めて換気をすれば内部結露も表面結露も発生しないのです。このことを理解するのに私は何年もかかりました。

東京では多くの人が結露の発生する家で暮らしています。なぜなら、本気で結露を嫌う人がいないからです。結露が発生しても気づかない人もいます。日本は高温多湿だから結露が発生しても仕方がないと考えている人もいるのです。

高温多湿の日本でも冬はからから天気が続きます。だから日本の結露は気候風土のせいではなく人工的な結露です。断熱性の低い家で夕方暖めた部屋を朝方に冷やすから結露が発生するのです。アルミサッシに囲まれて換気ができないから結露が発生するのです。人の吐く息には大量の水蒸気が含まれています。ガスや石油のストーブからも大量の水蒸気が発生します。長時間窓を閉め切って暮らしていれば室内の湿度は高くなり結露が発生しやすくなるのです。

結露を好む人はいないでしょう。だが東京では本気で結露を嫌う人も少ないのです。それはタバコが健康によくないと知りながら止められないのと同じです。モデルハウスで計画換気の説明をしていると、換気扇の電気代はいくらかかるのかと質問をする人もいます。換気扇の消費電力はわずか40ワットなのですが、結露を防ぐことよりも40ワットの電気代の方が問題なのです。あなたなら結露と電気代のどちらを気にしますか。

結露を防ぐ目的で始まった高断熱高気密住宅の研究は、健康・快適といった居住性を高めるための技術として全国的に研究者の数が増えています。北海道ではアルミサッシが姿を消し、樹脂サッシや木製サッシが主流になりました。最近は東京でも高断熱高気密住宅の宣伝が盛んに行われ、ペアガラス窓が急速に普及しています。平成十五年には計画換気が義務化され、結露問題は解決の方向に向かっています。

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